真夏の恐怖『VS黒蟻(アース製薬編)』

  


 夏が来ると、以前のアパートでの『黒蟻』との死闘を思い出して鳥肌が立ちます。決して忘れられない、長く苦しい戦い…。
 アビシニアンと暮らす為に狭いながらもペット飼育可のアパートに転居した2度目の夏。1階は車庫で2,3階に部屋が有り、私は3階に住んでいました。
 2階に居た住人が夏になる前に転出したことから悲劇が始まっていたのです。
 非常に古く水道管が部屋の内側に剥き出しになっているアパートは、玄関の扉も5mm前後隙間があり床も2階まで繋がっているのか謎の空間が出来ていました。
 その、謎の空間から奴らは侵略を始めたのです。
 3階にも関わらず時々出る黒蟻をアビシニアンが食べないように外に出していたのですが、数が徐々に増えていくので、室内流し台脇の剥がれたタイルの隙間から来ているのだろうと思い、家庭用接着剤で元通り壁に接着。
 しかし、黒蟻の数は減りません
 外に出しても戻って来るのかもしれないと思い、全て殺して黒蟻の匂いが残らないようにお酢を使って見付けた場所の拭き掃除をしました。
 しかし、黒蟻の数は減りません
 管理会社に相談したところ、家庭用では弱くて隙間が残っているのだろうとのことで来て貰い、改めて業務用接着剤で接着。
 しかし、黒蟻の数は減りません
 既に1週間が経過していたので、苛々しながら黒蟻をアビシニアンが食べてしまった時に病気にならないかとWeb検索で調べました。
 臆病な性格のため、まだ踏み潰さずに様子を見ているだけですが、いつ玩具と判断するか分りません。
 どうしたら良いのか悩みながら狭い室内に布団を敷いて眠った夜。
 第六感としか言いようのないもので枕元を見ると、私の枕から20cmも離れていない玄関から台所までの空間を、黒蟻の行列が100cm以上TVアニメ『トムとジェリー』をそのままに再現されていました
 足から頭の先まで鳥肌が立つのが解りましたが、悲鳴は出ません。あまりに驚くと、人は声も出ないものなのです。
 アビシニアンは危険すぎるのでケージに入れ、黒蟻退治の方法をWeb検索しました。アビシニアンに害のない、容易に入手出来るもの。
 翌朝1番に薬局へ行き、アース製薬『アリの巣コロリ』を2個購入しました。
 「シールを引き抜き置くだけで簡単に使える」「顆粒・ゼリー2種類の誘引剤でどんな種類の黒蟻も強力に誘引」「毒餌を巣に持ち帰り巣ごと全滅」が選んだ理由です。
 既に黒蟻など見たくもなかったので『アリの巣コロリ』のイラストすら恐怖でしたが、確実に仕留めたかったので2個で販売されている物を2セット購入しました。
 黒蟻は日中ではなく夜に来るので、日付が変わる頃に玄関先と枕元の2箇所に置いて就寝。
 しかし、直ぐそこに黒蟻が行列を作っていると思うととても眠るどころではありません。3時間後に効果を確認しようと電気を点けて、再び全身に鳥肌が立ちました。
 『アリの巣コロリ』の毒餌は1粒も残っていないにも関わらず、黒蟻の数は全く減っていなかったのです。
 予備として購入した『アリの巣コロリ』に交換しましたが、もう市販品では手に負えないだろうと覚悟を決めました。

※真夏の恐怖『VS黒蟻(専門業者編)』へ続く。
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