感動葬儀

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 最近、葬儀に出ることが多い。別れの儀式を見つめる度、時間の流れを感じる。日本では立場も年齢も違う方の葬儀に出席してもどれも不思議なほどに受ける感じが酷似している。

 私は米国で葬儀に関わったが、あちらの葬儀はおしなべてシンプルだ。そして、香典返しの代わりに、故人にゆかりの深い事業などに寄付をする人が多い。例えば癌で亡くなれば、そういった研究を行っている団体や病院に寄付をしたりする。霊柩車もシンプルな黒の大型車だが、驚くのは警察が交通整理に出てくれて、葬列の車が滞りなく進めるよう先導してくれたことだ。そして墓地の入り口ではシェリフ達が並んで棺に向かって敬礼をしてくれた。
 前年亡くなった伯母の葬儀も非常にシンプルだった。ゆかりの寺で、親族だけでひっそりと集まり、読経の僧侶も長年の顔見知りだ。祭壇はなく、ただ棺の上に錦織の艶やかな布が掛けられていた。
 それは宗教的な意味合いで掛けられたものらしかったが、派手好きだった伯母に似合っている様な気がして、若かりし頃の綺麗な伯母の立ち姿が瞼に浮かんだ。
 死者への尊厳を示すことは、遺族へのこの上ないいたわりの気持ちとなる。どんなお悔やみの言葉よりも人々の無言の祈りが伝わってくる。

 最近は画一的で料金も不透明な葬儀を個性的なものにしようという、感動葬儀社アーバンフューネスという会社があるらしい。
 人が死んで生まれた場所に戻るのなら、葬儀もその人の原点を振り返るものであって欲しいと願う。


この記事はブログでライター気分に投稿されたパロさんのブログ記事です。
http://site870.blog79.fc2.com/blog-entry-154.html

執筆者パロさん

投稿日時2007/04/16 19:12:15


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