曇りのないサン=サーンスと曇ったベルリオーズ
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曇りのないサン=サーンスと曇ったベルリオーズ
ベルリオーズとサン=サーンス
曇りのないサン=サーンスとは・・・曇っているベルリオーズとは・・・
曇っている、曇っていないとは・・・・・・一体どういう事なのか???
この話をする前にまず、
クラシック音楽においてフランスの作曲家について少し触れたいと思います。
とても有名で、誰でもすぐに名前を挙げるのがラヴェルとドビュッシーです。
彼らはフランス印象派と言われ、それゆえにフランスの作曲家というラベルがついてまわります。
実際作風もフランス風であり、誰が聞いても「なるほど、正しくこの二人はフランス人だな」と
納得させるだけの作品力を持ち合わせています。
ところがですよ
クラシック音楽においてフランスの作曲家は他にもいまして
その中でフランスの作曲家と言う事を意識せずに、または知らずに聴いているのでは
と思われる二人がいます。その二人こそがベルリオーズとサン=サーンスなのです。
作風はというと、フランス人らしくない所が多々あると言えるかも知れません。
「この二人はフランス人です」と言われて初めて、
「なるほど、そう言えば、フランス的だよね」と納得してしまいそうです。
さて、さてこの二人の面白いエピソードが・・・
ある日交響曲第3番を完成させたサン=サーンスが
誇らしげにベルリオーズに向かって言いました。
サン=サーンス
「ベルリオーズ君、
今度私が作曲した交響曲は完璧だよ、一転の曇りもない!」
すかさずベルリオーズは言葉を返しました。
ベルリオーズ
「サン=サーンス君、その一転の曇りがない事が、
唯一君の作品の欠点だよ!」
*上記の文章は私が脚色していますが、内容は事実です
どうですか、
どちらの意見が正しいでしょう。
どちらの作品が素晴らしいでしょう。
優劣を競うなら、あなたはどちらに投票しますか?
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では二人の作品を聴き比べてみましょうか。
サン=サースの交響曲第3番と聴き比べるべきベルリオーズの代表作と言えば
何の迷いもなく、誰もが「幻想交響曲」と答えるでしょう。
二つの作品を軽く紹介しながら、YouTubeでの試聴をしたいと思います。
ベルリオーズ 幻想交響曲 作品14 (全5楽章)
エクトル・ベルリオーズが1830年に作曲した最初の交響曲
初期のロマン派音楽を好んで聴いた方なら、数え切れない程聴いていることでしょう。
恋に絶望した芸術家が、アヘンを飲んで自殺を図ったものの、致死量ではなかった為、
最後には恐ろしい幻覚を見るという物語を題材に作曲しています。
第四楽章 断頭台への行進曲は、初演の時アンコールを要求されるほどでした。
口ずさみやすい行進曲のメロデイは、今でもこの曲の人気の秘密といえるでしょう。
第五楽章では魔女達が集めた恐ろしい化け物の登場です。
古城に鳴り響く不気味な鐘の音が合図です、鐘の音が聞こえたら・・・、
めくるめく恐ろしい音の絵巻、狂気の世界に身を投じて聴いてみて下さい。
う〜ん、正にこの曲は曇っている、いや、濁っていると言えますね。
サン=サーンス 交響曲第3番 ハ短調 作品78
「オルガン付き」 (全四楽章)
カミーユ・サン=サーンスが1886年に作曲、彼は自信作と強調しています。
オルガンとピアノの神童と言われたサン=サーンスの自信作に相応しく、オルガンと
ピアノを使っているとても珍しい交響曲なんです。
「交響曲にオルガン・・・ですか!」
クラシック初心者なら
「そんなのがあるんのですか?」と、きっと驚く事でしょう。
私も最初知った時は驚きましたし、とても興味を持ち、若い頃は曲の虜となりました。
終楽章では彼の言った言葉(一点の曇りもない)が、常に頭の中をよぎります。
何とも言えない爽快感が、嵐のごとく体の中を駆け巡り
華麗なオーケストラとオルガンの音が、カテドラルの天井を尽き抜け、
天へと舞い上がっていくようです。
う〜ん、正にこの曲は一点の曇りもない、何と言う透明感でしょう。
?YouTubeサン=サーンス 交響曲第3番「オルガン付き」 第四楽章
最後に
この二つの作品に優劣をつけるとすれば
この二人の作曲家に優劣をつけるとするならば
わくし個人の意見としましては、ズバリ一言で済ませたいです。
「不可能」
ですよね
二人に、二つの作品に優劣をつけるなんて
絶対不可能
ただし、あくまでこれはわたくし個人の意見
客観的に見て、
ベルリオーズがその後のチャイコフスキーやマーラーに
大きな影響を与えている事を考慮すれば、
「ベルリオーズ」と答える事が望ましいのかも???
それから、
オーケストラや指揮者が手腕を発揮しやすいのは、幻想交響曲、
サン=サーンスの交響曲で名演と言われるにはパイプオルガンと、
それなりのオルガン奏者が必要、かといって、オルガン協奏曲じゃないんだし、
しかも練習は、パイプオルガンとの音合わせが必要となってきますから、
そこらへんの会場を借って練習というわけには行かないだろうしね。
当然のことですが、演奏頻度は圧倒的に幻想交響曲の方が多くなってしまいます。
因みに幻想交響曲は、
フランス人指揮者で優雅に聴くならばシャルル・デュトワかジャン・マルティノン、
その中で少し迫力を求めるならば、シャルル・ミュンシュがお奨めです。
異様なまでの迫力のある音の絵巻を聴きたければ、ロリン・マゼールあたりでしょうか。
サン=サーンスも同じくフランス人指揮者で聴くのが私のお奨めですね♪
・この記事は世界の楽器と音楽に投稿されたアマデウスさんのブログ記事です。
⇒http://ameblo.jp/amadeus503/entry-10051060882.html
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2007/10/14 23:15:19







