フリジア旋法(3)【フラメンコの起源と発展(3)】
楽器と音楽のルーツを尋ね、その歩みと共に世界の歴史を旅
しませんか。歴史の古い楽器や音楽だけでなく、クラシッ
ク、ジャズ、ロック、ポップス、ワールドミュージック、
etc と幅広いジャンルを希望します。
音楽と楽器を語ってくれる方なら、誰でも参加して下さい
ね。
amadeus503


フリジア旋法(3)【フラメンコの起源と発展(3)】
【次ページ】【前ページ】【TOPへ】【方尺記目次】
フラメンコ(3)
フラメンコの起源と発展(3)
現代フラメンコ芸術の背景は、推測するしかないところがあり、その原形がジプシーや浮浪者、貧民、被圧制者の音楽であったことによって、複雑さを増しています。
何世紀もの間、秘密と深い神秘性とがジプシーの風習についてまわりました。そして秘密性は、今日まで多くのフラメンコの性質の一要素です。
何世紀にも渡るスペインが受けた、他文化の影響の多様性は、その痕跡をフラメンコに残しています。この音楽の幾つかの特徴は、その最初の形態を、かすかにしのばせています。
それらのうちで最も重要なのは、初期の音階体系の頻繁な使用であり、殊にフリジア施法の使用です。
これは初期のキリスト教会の施法音階であり、18世紀に集約され、変化しない15の音によって、古代ギリシアの全音階として成立したのです。
それぞれが音階(またそのオクターヴ)の7つの原音によって形成され、音階を構成する15番目と14番目の音が、完全な法則に従っていました。
約3000年ほど昔の、古代ヘブライ音楽に、これに非常に似た施法音階が使用されていたことは、殆ど確かです。
それゆえにフラメンコの施法音階の永続性を幾人かの論者に、その原形がヘブライのものであるとか、ギリシアであるとか初期のキリスト教音楽であるとか、色々に思わせたのです。
しかし施法の構造は、古代音楽の様々な型式に根源を有するものです。
従って我々には、ただフラメンコの曲中、いくつかの古いもので、知られたものの音楽型式は、その系統の中にあると言うしかないのです。
けれども、なぜ施法音階が、他の大抵の西洋音楽から消えて後も、フラメンコの中にながく残ったのか、詮索するのは価値のあることです。
これに対する解答は、おそらくスペインへの、イスラム教文化による極めて重要な影響、およびムーア人の追放に引き続いたできごとのなかにあるでしょう。
ムーア人のアルアンダル(『ヴァンダルスの地』現在のアンダルシア)征服は、711年のことであり、以後ムーア人は、1492年フェルナンド王とイザベラ女王とによって、グラナダから最後の追放をなされるまで、イベリア半島を支配しました。
8世紀の半端ちかくまで、スペインはイスラム帝国の一部でした。
イスラム帝国は、遠くインダス川にまで及び、帝王は芸術や学問を振興しました。科学、哲学、文学、視覚芸術、音楽の分野でスペインにイスラム文化の偉大な核が育まれました。
コルドバのモスクやグラナダのアルハンブラ宮殿は、当時の証明として今も存在します。
侵略者は破壊ではなく、同化をしたのです。
たとえば征服民族は、イスラム教と並存して、被征服者の固有の宗教を維持することを許しましたし、アラブ人が奨励したのは、自分達の学問のみではなく、彼らが同化しようとする人達の、それもでありました。
スペインに与えた音楽的利益は、大きかったのです。またアラブ人がもたらした影響は、フラメンコの中に聞くことができます。
【次ページ】【前ページ】【TOPへ】【方尺記目次】【草の宿目次】
【ブックマークに登録】【相互リンク集】
◆「フラメンコの起源と発展」
◇(1)ドゥエンデ
◇(2)フラメンコの語源
◇(3)フリジア旋法
◇(4)カンテ・ヒターノ
◇(5)アンダルシアのカンテ
◇(6)カフェ・カンタンテ
◇(7)ラモン・モントヤ
◇(8)カンテ・ホンド
◇(9)ラ・アルヘンティニータとカルメン・アマヤ
◇(10)カンテ・フラメンコ・アンソロジーとタブラオ
◇(11)カンテ、バイレ、トーケの表現
◆「現代フラメンコギター」
◇(1)アントニオ・デ・トーレス・フラド
◇(2)ビセンテ・アリアスとマヌエル・ラミレス
◆「フラメンコに於けるギター」
◇(1)ラスゲアドとファルセータ
◇(2)ハヴィエル・モリーナとラモン・モントヤ
◇(3)ペリーコ・エル・デル・ルナールとマノロ・デ・ウエルバ
◇(4)ニーニョ・リカルド
◇(5)アグスティン・カスティリョン・”サビーカス”
◇(6)パコ・デ・ルシア、セラニート、サンルーカル
◇(7)マニータス・デ・プラタ、ホアン・セラーノ、パコ・ペーニャ
◇(8)ホアン・マルティン
◇(9)フラメンコのギター・ソロ
◆「トーケ概説」
◇(1)トーケ・リブレとトーケ・ア・コンパス
◇(2)1960年マドリッド
◆「いくつかのトーケ解説」
◇(1)ソレアレス
◇(2)ブレリアスとシギリージャ
◇(3)ファンダンゴ、グラナディーナス、タランタス
◆「ギターメソッド」
◇コンパス
◇フラメンコギター
◇フラメンコギターの弦
◇ギターの手入れ
◇弦の手入れ
◇ギターのための爪の手入れ
◇セヒージャCejilla(カポタスト)
◇トーケ
●フラメンコリンク集
○【お勧め品目次】
○人生は手帳で変わる フランクリン・プランナー
○無印良品から、新しい暮らし方の提案
○いま要注目の日本ブランド!土屋鞄製造所
▼ヘッドマウントディスプレイ【GVD-510 3D】▼
眼前に巨大3D映像が出現。
[ランキングに参加しています。クリックをよろしくお願いします。]
![]()

![]()

テクノラティプロフィール

・この記事は世界の楽器と音楽に投稿されたdabohazeさんのブログ記事です。
⇒http://houshakuki.blog36.fc2.com/blog-entry-25.html
スポンサード リンク
世界の楽器と音楽に投稿されたその他の記事
- カンテ・ヒターノ【フラメンコの起源と発展(4)】
- アンダルシアのカンテ【フラメンコの起源と発展(5)】
- あまでうすが選んだ就寝前のジャズ8:Moonlight Serenade
- フリジア旋法(3)【フラメンコの起源と発展(3)】
- フラメンコの語源【フラメンコの起源と発展(2)】
- ドゥエンデ【フラメンコの起源と発展(1)】
- 母の日☆
フリジア旋法(3)【フラメンコの起源と発展(3)】の評価
- 評価合計(評価回数): 3点(1回)
- トラックバック数 : 0回
- この記事への評価分布
ルポユーザーからの評価
ルポ外からの評価
-
Excellent!
-
Good
-
So So
-
Not Good
-
Excellent!
フリジア旋法(3)【フラメンコの起源と発展(3)】へのトラックバック一覧
ブログルポユーザーがトラックバックすると、この記事の評価に2点が加算されます。
ブログルポユーザー以外の方もトラックバックできます。
トラックバックする場合はコチラ↓


2007/05/14 21:17:44







