思う事3

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 先日手に入れたDVD。GWに入って、堪能する時間がようやく取れた。今から約40年近く前の作品、ウルトラセブン。全話制覇まで、あと2巻となった。セピア色の思い出などと、臭い台詞に程遠いほど映像が美しい。改めてDVDの技術の凄さを感じ入るばかりだった。
 この作品、記憶に間違いがなければ、設定は25年後の未来をイメージして作られていたはずである。その頃から数えると、21世紀に届くか、届かないか辺りの時代だ。作品の中で、当時のトヨペット・クラウンが砂埃をあげて走っていた。お若い向きにはわかるまい。こちらの記憶は怪しいが、確かこの翌年か、翌々年に「いつかは、クラウン」と言うコピーが出て有名になるのである。(すでに出ていたかも…爆) 

この時代、昭和40年代のあたりは、ほぼ皆が庶民の時代だった。たまに近所に裕福な家庭があっても、それに見合うだけの懐の深さ、器の大きさに、周囲の納得があった。私も今年44歳を迎え、軽いショックを感じながら思う。あぁ、この時代の人でありたかった。
 ウルトラセブンの中で、地球からある星に攻撃用ミサイルのテスト発射をする話がある。地球の防衛のために、今の核兵器級の威力を持つミサイルを、無人と思われる星に撃ち込む。ところが実はそこに生物が存在し、破壊された自分の星の復讐に来るという話である。この話、忘れられない台詞がある。



 「血を吐きながら続ける、悲しいマラソンですよ」

 

 地球防衛のために、威力を増し続け、破壊が破壊を生む兵器開発を嘆いて、主人公のモロボシ・ダンがつぶやく場面である。

 格差社会、ワーキングプアの象徴とも言える派遣労働者にも、小さいながら労働組合がある事をニュースで知った。労働と言う行為の中で、埋めがたい溝、生存権の格差破壊への挑戦に、賛辞を送ると同時に、こういう行為が必要とされる事にいたたまれない思いである。

今、TVでセレブの誉れ高い某タレントがダウンタウンの浜ちゃんとデートしながら、「庶民って、こういうものたべてるんですねぇ」とか何とか言いながら、立ち食いの天ぷらそばを食べている。日々少しずつ、国民規模で共感できるものが減少していく日本と言う国。


「事業経営というものは、本質的に私の事ではなく、公事であり、企業は社会の公器なのである。」と語った松下幸之助翁は、現代の悲しきマラソンをどんな目で眺めているのだろう。


この記事は読み物全般【オリジナル作品】に投稿されたwwaさんのブログ記事です。
http://blog.livedoor.jp/kousukeking/archives/04837.html

執筆者wwaさん

投稿日時2008/02/02 22:21:27


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