暇人だけが読む物語
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暇人だけが読む物語
とある国で暮らしていた頃の話。
その時俺は、色々な出来ごとの連鎖から、誰も信じれない誰も信じたくないという若者特有の精神状態に陥っていた。
そんな俺にしばらくすると友達が出来た。仲間が出来た。親友が出来た。
想い出を作りながら毎日を楽しく生活し、自分の歩んで来た道がお互いどれほど酷い被害妄想の毎日だったか、どれほど自分が未熟だったかを語り合いそして笑い過ごした。
ある時、俺は面白いビデオが手に入ったとその仲間を全員家に呼んで鑑賞会を開いた。仮に、親友のA、Aの親友のB、当時愛していたC子。
そのビデオの内容とは
目も虚ろな30代後半のやせ細ったおっさんが
「俺はなんでここにいるんだ?なんでここにいていいんだ?」
と、ひたすら呟いているビデオだった。
一種のアングラビデオだったのかもしれない。
後日、あれから二か月くらい経ったある日、C子に相談をされた。
あの夜以来あのビデオの男が夢に出てくる事。
何も言えない俺は、また何か進展があったら教えてくれと言った。
そして事情により彼女は一旦帰国した。
そして納得いかない俺は
親友のAに相談を持ち掛けた。
同じビデオを見たお前にはなにもないのかと。
Aは何もないと笑い飛ばすだけだった。
そして彼女は帰国してすぐに精神を病んで入院してしまった。
そんな彼女の母親から娘が書いた物だと手紙が届いた。
乱雑な文章で
「あれから夢に男が出て来る、寝ても覚めても男が見えるようになった、ついには昨日話しかけられた。
そして今から自殺しようという事」
最後の文は荒れていて何が書いてあるかも読めなかった。
俺は一生これからも愛していこうと誓った人の最後に気が狂いそうだった。
いや、狂っていたのかもしれない。
そして彼女の死後、俺は親友のAに相談した。
Aはこんな事実を教えてくれた。
Aも実はビデオの男があれから夢に出て来る事、寝ても覚めても男がいる事、C子には相談をされたが勘違いしてしまい嫉妬でもしたら悪いからその事は内緒にしてほしいと言われてた事。
AはC子との約束を守っていたのだ。
それからと言うもの、生きる屍のような日々をしばらく送っていた。
みんなとの想い出の場所を気がすむまで何度も行ったりした。
そして俺は帰国した。
二年後。
やっと落ち着き普通の生活を送っていた俺にAから手紙が届いた。
内容はこんなものだった。
「ビデオを見た一か月後、C子をレイプし何回か犯した事。それからC子が段々おかしくなっていった事。
そして今から自殺しに行く事」
慌てて引っ張り出したC子からの手紙
最後の文をやっと読むことが出来た。
「ごめんなさい…。
ごめんなさい…。」
・この記事は読み物全般【オリジナル作品】に投稿されたterrytigerさんのブログ記事です。
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2008/04/04 20:31:03









