今春の話題をさらったクラビ線コードシェア闘争・・・一ヶ月経って
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今春の話題をさらったクラビ線コードシェア闘争・・・一ヶ月経って
4/1にワンワールドに加盟したJALがタイ国際航空と3/25からバンコク〜クラビ(タイ南部)間のコードシェアを開始すると同時に、以前からJALとタイ国際航空(他スターアライアンス航空会社)との航空会社に反対の意思を貫く為当ブログでもJALを本格ボイコット表明、タイ国際航空とタイ運輸省には質問書を送付、ANAをはじめスターアライアンス加盟航空会社と加盟予定航空会社にも要望書を送付し本格的なJAL包囲活動を行ってきたこのブログですが、このクラビ線コードシェア闘争から1ヶ月過ぎました。その感想とネットでの反応を書き綴っていきます。
まずこの活動を始めたきっかけ
2002年、JALと旧JASの経営統合により、今まで国内線のシェアはANAがトップでしたが、その座をJALに奪われようと懸念された時でした。ANAは1999年に国際線ネットワーク拡大と国際線利用者の便宜を図るためスターアライアンスに加盟しましたが、ただでさえANAだけの国際線ネットワークはJALに比べてしょぼいのに、国内線のシェアトップまで奪われようとなるとこれはANAの立場がヤバくなります。ただでさえスターアライアンスに加盟して、同じメンバーとなったタイ国際航空とJALとのコードシェアを認めていいのか?JALはヴァリグブラジル航空ともコードシェアをしていたことがありましたが(その後2007年1月に脱退)、ANAがスターアライアンスに加盟する頃にJALとのコードシェアは打ち切りました。それと同じようにできないのかと思っていたのですが、2002年現在ANAとのコードシェアもしていましたが(成田発着便中心に)、JALとのコードシェアを続けていた(それどころかANAと同様日本国内線やタイ国内線でもコードシェアをしていた)のでこのままではスターアライアンス利用者に対する裏切りと言いようがないこのコードシェアを正す為、活動を開始しました。
ちなみにスターアライアンスに加盟しているニュージーランド航空もJALとコードシェアをしていますが、本当は同じように活動したい所です。しかしニュージーランド航空はJALよりもカンタス(ワンワールドメンバー)とのつながりが強く、今度はフィジーにあるエアパシフィック(こちらもカンタスとつながりがある)とコードシェアを開始するので(「スターアライアンスニュース-ニュージーランド航空がエア・パシフィックとコードシェア契約」より) 「やる気がないんだったらスターアライアンスから脱退しろ」と言いたくなります。また、日本国内線やニュージーランド国内線でのコードシェアもありません。従って現時点ではニュージーランド航空はスルー状態です。
なぜANAがスターアライアンスに加盟していることが一般的に知られているのか?
まず2000年1月1日、一般紙に掲載されたANA広告に当時西武ライオンズに在籍していた(現レッドソックス)松坂大輔投手がデカデカと載っている「ハンバーガーは好きですか?」の広告では「ANAは昨年、ルフトハンザ航空やユナイテッド航空などが加盟しているスターアライアンスに加盟しました・・・」の文言が入っていることです(詳しく見たい方は図書館で2000年1月の新聞縮刷版をご覧ください。または「Odometer-ハンバーガー計画」に雑誌広告が掲載されています。スターアライアンス云々までは載ってませんが)。
その他、児童向け雑誌の「小学三年生」〜「小学六年生」の2000年2月号、4月号、「コロコロコミック」の2000年2月号、4月号、5月号、「ちゃお」の2000年2月号にポケモンジェット関係のキャンペーンでANAの広告が掲載されたことがありましたが、いずれも「ANA」ロゴの下にお約束の「A STAR ALLIANCE MEMBER」が入っていました(画像はコロコロコミック2000年5月号の広告)。
この他ユナイテッド航空機内誌「HEMISPHERE」にもANA広告が掲載されていたことがありました(最後に目撃したのは2005年11月にアメリカ訪問した時。現在丸の内にあるチケットオフィスは閉鎖されているので機内誌の入手は現時点で不可能。どなたか最近乗られた方でANAの広告を見た方お願いします)。まぁ。スターアライアンス同士だから当然と言えば当然なのですが。
そして今でも問題になっている北朝鮮拉致被害者問題ですが、2002年10月15日に5人帰国した際、翌日の一般紙から地方紙、更には日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」(実はこの日共産党系の病院に診察受けてたため、待ち時間に偶々見た)まであらゆる新聞トップに掲載された写真がその飛行機(ANA機)からタラップで降りるところでした。そしてそこには必ずと言っていいほどANAとスターアライアンスのロゴマークが写っています(「電脳補充録-10月15日 拉致被害者帰国3年の心境」参照)。これによりANAとスターアライアンスの関係が航空関係を知らない人にまで広がったと思われます(特に読売新聞)。
それからこの頃航空図書館で見たANAの社内報では「スターアライアンスの加盟効果」なるものが載っていました。
これにより老若男女、国籍問わずANAとスターアライアンスの関係が認知されてきたので2002年10月以降JAL、ANA、タイ国際航空に対し質問活動を開始、同時に当時スターアライアンスに加盟していた航空会社(11社)宛に要請活動も行いました(詳しくはこちらを参照。ちなみにスターアライアンス加盟航空会社から返事が届いたのはルフトハンザ、オーストリア航空、ユナイテッド航空のみでした)。
事実、2005年に行ったアンケート募集で、こんな回答が寄せられていました。
数年前にバンコク経由でロンドンへの旅行を計画していたとき、とある旅行会社でJL運行のTG便名チケットでも、AMCに加算できると断言されたが、掲示板等から得ていた知識で間違いだということに気づき、旅行会社に反論したが、それでも加算可能であると言い切られた。結局その時は旅行しなかったので害は無かったが、担当者のレベルの低さに驚いた・・・。でもアライアンス内のコードシェアのみならこういう問題は起きないな・・とも思った。
2005年、2度目の要請活動
この後、ANAとタイ国際航空との間のコードシェアはますます増えていき、関空発着便の一部でもコードシェアが始まりました。
が、相変わらずJALはタイ国際航空とのコードシェアを止めようとせず、2005年にJALに国土交通省から業務改善命令が発せられた後も安全上のトラブルが多発し、2005年8月10日〜12日にかけて3日連続トラブルが続いた時がありました。この中でも8月10日の事故は日本時間で11:38ごろ、バンコクドンムアン空港を離陸し上昇中だった関西空港行きJALの728便(ボーイング747-300型、乗客・乗員計316人)の客室内に煙と異臭が発生し、バンコク空港に引き返すというトラブルがありました。右主翼の第3エンジンで油漏れが見つかり、漏れたオイルが客室内に取り込む空気に混じったとみられていますが、これがAMC会員には超曲者、「TG728」なのです(JAL機材でTGとコードシェアしている便のひとつ、尚2006年からTG便名が変わりました。当時はロイヤルオーキッドクラブ会員でも加算できたのですが、現在はこの便を含めJAL運航便は加算出来ません)。そして1985年8月12日に発生したいわゆる「ジャンボ機墜落事故」「御巣鷹山事故」から20年が経過した2005年8月12日に、福岡空港でJALWAYSの58便(実はこの便、この年の10月いっぱいで廃止された)がエンジンから出火、エンジン部品が空港周辺に散乱すると言うトラブルが発生し、安全上に問題があると思って二度目の要請活動を行いました。JALにしろタイ国際航空にしろ企業だから利益が上がることをしたいと言うだろうけど、それではダメなのです。航空産業は航空法により、公共輸送機関として航行の安全と利用者の利便を図ることが規定され、経済性優先・利益優先であってはならないとしています。いわゆる一般私企業とは大きく異なる特殊な産業です。だから「私企業がどこと提携結ぼうが自由」なんて言うのは航空法の最初の解釈からしたら通用しないと思うんです。スターアライアンスの便宜性をあれだけ謳ってるのに、ANAではなくこの当時トラブル多発したJALとコードシェアしているなんて思ったら利用者は裏切られる感じでしょう。そんな利用者の思いを代弁して当時のスターアライアンス加盟航空会社と国土交通省航空局に要請しました(詳しくはこちらを参照)。この件に関して国土交通省からは返事が来ましたが、スターアライアンス加盟各社からは返事無しでした。
JAL、ついにワンワールド加盟表明
2005年10月、我々スターアライアンス利用者に嬉しい話が入ってきました(詳しくはこちらを参照)。「不採算路線の撤退を含む国際線の大幅な見直しに取り組む方針で、今回の加盟によって撤退で縮小する国際路線網を補いたい考えだ」と言う記事内容からお分かりの通り、ANAと同じ手法を使って自社便で採算取れなければコードシェア便に切り替えようと言うことでついにJALもアライアンス入りを表明しました。これには私は大歓迎しました。なぜならもうこのタイ国際航空コードシェアの件で揉めなくなるだろうと予測していたからです。しかしながら「連合加盟後もタイ国際航空など22社との個別契約は継続するとしている」等と書かれてあったので、牽制するためこのブログでも状況を監視するようにしました。
ちなみにANAの山元峯生社長は2005年11月14日にコードシェアの見直しを提言しました(詳しくはこちらを参照)。この発言が原動力になればなと思っていましたが、2006年から先述したJAL運航のタイ国際航空コードシェア便は便名がJALと同じ便名から4桁の便名に変更となり、かつ「ロイヤルオーキッドプラス」では加算できなくなりました。JALのワンワールド加盟後もスターアライアンスの航空会社とのコードシェアを続けないように「JAL、スターアライアンス航空会社とのコードシェア廃止を求めるBLOG 」と言うブログを新設しました。
ワンワールド加盟直前になりタイ国際航空とコードシェア拡大を報じてきた、そして
2006年には成田空港第1ターミナル南ウィングがANAやタイ国際航空を含むスターアライアンス加盟航空会社(ニュージーランド航空をのぞく)が共用するようになり(詳しくはこちら)、成田空港でのタイ国際航空(とスイスインターナショナルエアラインズ、シンガポール航空)の地上ハンドリングもJALからANAに変更されました。
それからずっと静観して来たのですが、JALがワンワールドに加盟する1週間前、2007/3/25にJALとタイ国際航空との間でバンコクからクラビ線コードシェア合意を取り交わしたのです(こちらを参照)。「何でワンワールドに加盟するのに・・・」と思って憤りが止まりませんでした。これでは私たちスターアライアンス利用者の活動も水の泡、何とかしてこのコードシェアを中止させなければ、と思ってこの活動をスタートさせた次第です。
活動自体はこの「クラビ線闘争」カテゴリーをご覧いただければ一目瞭然ですので割愛しますが、2003年、2005年に次いで3度目のスターアライアンス各社への要望活動となったこと、そしてJALがワンワールドに加盟することもあって見逃せない問題となったのでネット上でも色々な議論が出てきています。
ネット上で生じてる様々な誤解
この活動が活発になると同時に、ネット上で様々な誤解を生じてきています。
・ANAは「寄生虫」か?
クラビ線コードシェア問題以前からANAのことを「他社とのコードシェアに頼っている寄生虫」などという書き込みが2ちゃんねるやエアタリフ(掲示板。現在休止中)にありました。しかし、ANAはスターアライアンスのメンバーである以上各社とのコードシェアで路線拡大して、またスターアライアンス加盟航空会社のコードシェア便をANAが引き受けるケースが多いです。これは2002年連邦破産法11条を適用したユナイテッド航空にも同じようなことが言えます。その後USエアウェイズとアメリカ国内線や太平洋路線などでコードシェアを組んだり、東アジア路線はアメリカ本土からの直行便に切り替え、成田ハブはANAとのコードシェア便基地に切り替える(バンコクやシンガポール線はそのままユナイテッド運航になるようですが)方針でいたりなどコードシェア効果は原油高で経営が圧迫している航空業界にとってコスト削減を生み出します。またJALもついちょっと前までは独自運航していたところ、やはり原油高で他社とのコードシェア便に切り替えたりしています。ですので「寄生虫」発言はしないでいただきたいです。
・JAL-TGの営業妨害を提唱する民度の低いANAマイラー?
「Oh! My UA!」と言うブログで「いつまで「二つの中国」に縛られるのか 〜利用者の利便性を考えワンコードコンセプトの完全実施を〜」記事のコメントに「JAL-TGの営業妨害を提唱する民度の低いANAマイラー」とありました。この活動はよくある(極端なことを言えば反社会的行動を取った企業に対する)ボイコットや不買運動と同じ類であり、営業妨害とは言いませんし、ましてや「民度が低い」などそれでは不買運動をしている人はみんな民度が低いのでしょうか?疑問に感じます。
・「原理主義」や「闘争」などテロを連想させるか?
私のハンドルネームは「☆組原理主義SAKAE」です。長いのでただ単に「SAKAE」と称することもありますが、なぜこのハンドルになったかは、
・スターアライアンス(☆組)同士でのコードシェアが原則であり、今回のようなJALとタイ国際航空のコードシェアは認めない
と言う主義から来ているものです。また、「大辞林」によると「原理主義」は「根本主義者」のことで、「聖書の無謬性を主張し、天地創造やキリストの処女降誕・復活・再臨などの教理を根本原理として文字どおり信じるプロテスタント-キリスト教徒。1920 年代以降、アメリカを中心に広がる。原理主義者。ファンダメンタリスト。」とあり、この言葉自体は宗教用語ではあるものの、最近のイスラム情勢から連想させるように見えません。決してテロリストの類ではありません(だったら搭乗拒否されるでしょう)。このような誤解があっては大変残念です。
・外野があれこれ言う問題でも無い?
「スタアラゴールドの相場師」の『旅』 と 『お金』のお話。」と言うブログで「「タイ国際航空」のコードシェア問題」と言う記事があるのですが(この記事に私もコメントを寄せています)、確かに真っ当なことは書いてありますが、スターアライアンス非加盟航空会社との間とのコードシェアを禁止していないものの、ワンワールドに加盟する航空会社とのコードシェアを拡大することは業界の掟から反するでしょう(詳しくは下のリンクにある「エムズ・ツアー&コンベンション-航空連合」参照)。もし、JALがまだアライアンスに属していなかったらいつまでもこの問題が続くだろうし、でアライアンスに加盟しない方針を打ち出したらこの反対運動を断念するでしょうけど、今回はきちんとアライアンスに加盟しました。なのでこの活動は別におかしくないと思います。
最後に
この「クラビ線闘争」は活動開始から1ヶ月になりますが、回答書が返って来ていない航空会社の方が多数でまだ何とも言えません(ただシンガポール航空は私が送った文書をタイ国際航空に転送して問題解決してもらう、と言ってましたが)。今後はタイ国際航空やタイ運輸省はもちろんのこと、今後スターアライアンスに加盟する中国国際航空や上海航空、トルコ航空、そしてスターアライアンスの盟主であるルフトハンザ航空やユナイテッド航空、エアカナダ等の回答も欲しい所ですね。
次回まとめ報告予定は5月末を予定しています(但しその前に何かあった場合はこの限りではありません)。
余談ですが、2003年2月関西国際空港で休憩中のタイ国際航空パイロットに偶々出くわしたので、JALの事を聞いてみましたが、「JALは関係ない」と答えてきました(もちろん英語でですが)。また同年8月、インチョン国際空港のタイ国際航空係員はJALとのコードシェアを「知らない」と答えていました。現場で働いている人の中にはJALはスターアライアンスのANAのライバル会社だから無関係と思っている人もいたのでしょうか。
参考ブログ
エムズ・ツアー&コンベンション-航空連合(アライアンス)
島海豚の飛行機大好き日記(「スターアライアンスと日本航空」カテゴリーで、当ブログと同じようにJALのコードシェアを問題視しています)
「どろんじょ3世」の日々徒然に 「ついでにJALに対して苦言を その2」で今までJALがANAに対して遅れをとっていたことが分かります。
Cassiopeia Sweet Days 「提携見直しの波は外からやってくる」で「(JALと)タイ国際航空の(コードシェア)方はちょっと解決に時間がかかりそうな気がします」と言う内容。結論は「スターアライアンス各社間協議で決めていただくしかなさそう」とのことです。
本日の(?)お勧めブログ
喫茶おとりこみ中。(ブログ、署名、そしてJR東日本との交渉で「都区内・りんかいフリーきっぷ」常磐線地区に導入を成功させた利用者市民運動のことが書いてあります。 「運動の力!JR東日本きっぷ差別なくした!」参照)
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・この記事は経済コラム全般【コラム】に投稿された☆組原理主義SAKAEさんのブログ記事です。
⇒http://staralliance.seesaa.net/article/40281836.html
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2007/05/11 18:08:43








