Spirits - その14 永遠の始まり(The Start of Eternity)
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Spirits - その14 永遠の始まり(The Start of Eternity)

BOLS SILVER TOP
【ボルス シルヴァー・トップ】
− ☆ − ★ − ☆ − ★ −

製造元はBols Royal Distilleries【ボルス・ロィヤル・ディスティラリー】社。
度数は37.5度。
ボルス社といえば、オランダを代表するリキュール・メーカーのひとつです。もうひとつ、オランダを代表する世界的リキュール・メーカーといえばDE KUYPER 【デ・カィパー】社が有名ですね。
さて、1575年、ルーカス=ボルスという人物が、オランダ・ロッテルダム郊外にあるスキーダムという場所で創業したのが始まりです。扱っているのはリキュールですが、17世紀になるとジンを作り出します。
そして、現存する世界最古のジンの蒸留会社でもあるのです。
でも、ロンドン・ジンなんですね。
ロンドン風、ってことでしょう。あくまでも想像で、確証はないのですが、ロンドン風の製法で、支社かもしくは代理店がロンドンにあれば、「LONDON GIN」を名乗っても良いのではないかと思います。
ただその際に、王室を象徴する王冠などの印章がラベルに描かれていることが条件になるのではないかと思われます。
ちなみに、イギリス最古のジンといえば PLYMOUTH GIN 【プリマス・ジン】です。
− ☆ − ★ − ☆ − ★ −
ちょっと気になったことがあるのですが・・・。
いくつかの本と、ネット上で調べたらそのほとんどが「世界最古のジン」と書いてありました。
そして一部だけですが、「現存する」の一文が加わっているものがありました。
「現存する」とわざわざ書いてあるのは、つまり、今ではすでに「現存していない」蒸留所が、ボルス社以前に存在していたのではないか、と思ったのです。そして、今生き残っている「中では」世界最古、という意味なのではないかと。
気のせいじゃないですよね?
では、”本当に”世界で初めてジンを蒸留したのはどこだったのでしょうか? 何という名前の、どこで作られた蒸留所だったのでしょう。
実は・・・分かりません。
図書館に行く暇がないのが災いしてしました。いろんなお酒が羅列している、豆知識的な本では対処できません。ジンの専門書を引っ張ってこないと分からないかも。機会を見つけて、調べて来ますね。
− ☆ − ★ − ☆ − ★ −
このジンは、ちょっと野暮ったいような感じがします。雑味があるというか、少しエグい感じ。洗練されきっていない。それでも敢えて、良い表現をするならば、素朴で素直。
飲みやすくしてみましたとか、何かにこだわってみましたという装飾がなくて、ただひたむきに作ってみたジンという感じでしょうか。もっと格好を付けてみるなら、硬派なジンといったところかも知れませんね。

Martini 【マティーニ】はもともと、ジンとスウィート・ヴェルモットを1:1としたGin & It 【ジン・アンド・イット】でした。やがてその比率は変化し、またヴェルモットもドライが使われるようになっていきます。ドライ派の全盛期には、いかにヴェルモットの比率を下げるかに基準がおかれ、ドライであればあるほどもてはやされた時期があります。
ジン:ヴェルモットの比率が、7:1とか9:1、果ては15:1とか、ヴェルモットは香り付けにしか使わないとか。
せっかくの「(現存する)世界最古のジン」ですので、ここでは基本に返って1:1にしてみましたが・・・
・・・ジンの存在感、なさすぎ・・・。
で、定番の3:1にしたのが上の写真です。ちなみに、ドライ・マティーニではオリーブを飾りますが、スウィート・マティーニではマラスキーノ・チェリーを使います。
・・・これでも、ヴェルモットがまだまだ強いなあ。
単独では力強いシルヴァー・トップが、カクテルに入り込むと途端に力が失せているような気がするのは何故なんでしょうか。
田舎っ子なのかも知れません。田舎にいるときは、素朴で純粋で、やんちゃ坊主で本当は行動的。それなのに、都会に出た途端に喧騒に疲れて本来の力を発揮できない。・・・違うかな?
− ☆ − ★ − ☆ − ★ −
せっかくなので、ジン・ベースのカクテルをひとつ。

Baron 【バロン】
基酒:Gin 【ジン】
技法:ステア
度数:33度
グラス:カクテル・グラス
レシピ
Gin 【ジン】 2/3
Dry - Vermouth 【ドライ・ヴェルモット】 1/3
Sweet - Vermouth 【スウィート・ヴェルモット】 2dashes.
Orange - Curaçao 【オレンジ・キュラソー】 1tsp.
「男爵」という意味のカクテルです。ドライ・マティーニに似ていますが、ちょっとだけアクセントがあります。この微量なアクセントが、かすかな甘みと苦味とを与えてくれて、複雑ながらバランスの良い味わいになっています。ただし度数は高いので、名前の通り、ちょっと品の良いオジサマ向けかも知れませんね。
− ☆ − ★ − ☆ − ★ −
このジンは、力は強くてちょっと荒い感じがするので、まさに硬派向けですね。
そして意外と安値です。しかし人気の点ではどうなのでしょうね。名前は有名なのですが、正直、これの置いてあった店では棚の一番下の段で埃をかぶっていました。もっとも、このお店では品数が多すぎてすべての商品の手入れに手が回るわけではないにしても、棚の奥でずっと眠っていたってことは、全然売れてないのかしらん。
「言いたい放題」の下書きが増えてきている。そろそろきっちりとまとめて少しは公開しないといけないなあ、と反省。以前に予告したリキュールや、定番のカクテルなどもちっとも書いていないし。
時間の合間を見て、徐々にまとめあげていくとしますか。
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2007/06/27 22:21:14



