九月の夕暮れ【サイレントギター日記(3)】
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九月の夕暮れ【サイレントギター日記(3)】
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九月の夕暮れ
サイレントギター日記(3)
楽器に関する、あらゆる本、録音の類から遠ざかることと言ひきかせて、ギターを再開したのだつたが、意志弱き男は十日あまりで節を屈した。
リカルドを聞いてしまふ。半歳ぶりのことではないかと思ふ。夏をはさんで、聞いたのはブローウェルとセルシェルばかりだつた。
あとはひたすらに野鳥の囀りの録音ばかり。
ラ・ローチャさへも聞かなかつた。
ウソやアカハラやトラツグミ、オオルリ、アカショウビン以外は音楽を聴きたく無かつた。必要もなかつた。この半歳あまりの日々は、何だつたのだらう。
今日の夕暮れ、なんだか急にギターの、それもフラメンコの音が聞きたくなって、リカルドのCDを聴いた。
ところで、昨日書いた秘儀のことだが、気になるのでフアン・マルティンを少しまじめに調べてみると、やはりあるではないか。最後の章。そこに、わが秘儀の譜が、しつかりと掲載されてゐた。
YAMAHA サイレントギター クラシックギター SLG-100N
(2002/11/22)
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九月になつて、鴉の数が増えた。
なぜか鴉はこの界隈を中継地にしてゐる。かれらの勤務時間は朝七時から夕方五時の間である。塒と勤務地の往復の際に、必ずこの界隈の電線に鈴生りになつて休むのである。
思ふに、この電線上で、彼らはファミリーもしくはそれに類する小群のメンバーを確認するのではあるまひか。メンバーが揃つたところから、勤務地へ向かひ、塒へと帰るのであるらしい。
ベランダのミカンの枝のアゲハの蛹は、いつかな羽化する様子もない。この季節になつても、無事に羽化するのだらうか。
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2007/05/14 21:24:22


