小説【オリジナル作品】の記事一覧


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エクストラ・ドライ

 意を決してかけた電話なのに、期待に反して6回鳴っても反応がなかった。 「・・・あれ?」  一度耳から離して、今かけた履歴を確認する。ちゃんと主任のナンバーで、そこにかけているのは間違いなかった。  じゃあもう一回、今度はもうちょっと鳴らしてみようと思った10回目、物腰柔らかな声がにこやかに教えてくれた。 『留守番電話サービスに接続します』 「主任・・・」...続きを読む

執筆者murasehisariさん

投稿日時2007/06/19 17:42:06


1 < 2

 1 < 2 アコースティックピアノの 奏でる 静かなメロディを ぼくは 店の 一番奥の席で 聴いていた ピアノを弾く 彼女の 黒のロングドレスの上を ミラーボールのライトが 通りすぎていく 彼女は演奏を終えて ぼくのボックス席へ降りてきた 「お久しぶりね」 「まったくだ」 ためいきまじりに 彼女の顔を ぼくは 見上げた...続きを読む

執筆者壬生狼さん

投稿日時2007/06/17 09:00:54


上原圭一の懸念

「あのさ」  章吾の姿が派手に店のロゴが張り付いたドアから消えたと確かめてから、俺は荒木さんに声をかけた。 「あんた、なんで居座ってんの」  俺の店、六本木『ANAGURA』はそこそこに人気で雑誌なんかでもそこそこに有名って言っていいくらいになってるスタンディングバーで、毎夜うら若いおねぇ様達がスタッフ目当てにやってくると話題の場所だ。...続きを読む

執筆者murasehisariさん

投稿日時2007/06/10 23:03:09


君のはセンスだ

 でも、その話は僕はきちんと断ったはずだ。なのにそれを今、主任も知ってると荒木さんから聞くのはいったいどうしたことだろう。 「あの高野さんはやり手だからな。今まで手がけたプロジェクトは全て香西さんと二人でやったと言っても過言じゃないし、で、ほとんどが当たってるだろ?まぁ君もその高野さんに是非と言われてるだなんて、よほど気に入られたと言うか、さ」...続きを読む

執筆者murasehisariさん

投稿日時2007/06/06 21:45:04


ゴールドキウイとウーロン茶

「え」 「ゴメン、ちょっと聞こえちゃった」  先輩が奥まで引っ込んだところで、荒木さんはそう言ってニッと笑った。 「彼、君のことが相当心配なんだな・・・っていうか、可愛いって言えばいいのか、あーでもこういうのは日浦君はあんまりいい気はしないのか」...続きを読む

執筆者murasehisariさん

投稿日時2007/06/03 15:00:11


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